職住近接の物件探し
S様はご主人の勤務先により近いところ、通いやすいところで家探しをスタート。 当時は新築マンションも検討していたという。 新築マンションの味気ない内装がどうしても気に入らなかった。水回りもそのまま利用できたり、構造補強等を要さない、比較的状態の良い3階建ての戸建を見つけた。 桜並木に面した、とても静かで穏やかな街並みが決め手だったという。

初めてS様にお会いした時には、ご夫婦のやりたいこと、内装のイメージなどはしっかりと持っておられた。大きな間取り変更も必要なかったので、希望の色や素材を探すことに注力した。キッチンはオールステンレスを選択。 壁と床にクラフト感あるタイルを選び、清潔感と温かみの両方を感じられる。リビングから眺めるキッチンは、緑のタイルがアクセントになり、飽きのこない雰囲気にまとまった。

最後の仕上げは自分たちで
ご夫婦の趣味は音楽で、楽器をたくさん持っておられるため、1Fに趣味部屋(書斎)として設けた。 一番暗いところにあったこの部屋も、玄関と室内の間に窓を設けて、床は白く、壁は水色に塗り、明るく楽しげな音符が空に飛んいでいきそうな空間となった。

水回りは、狭い空間をおもいっきり遊び、ピンクや黄色といったかわいいけどリビングには使いにくような、楽しい色を選ばれた。コストバランスを考えて、LDKの漆喰壁はDIYを行った。 漆喰メーカーの体験会に行ったり、インターネットの情報を駆使して、マスキングからパテ、本塗りまでとても丁寧に仕上げられた。お盆休みを利用しとても暑い中、熱中症と戦いながら頑張られたご主人のエピソードはとても思い出深い。 長男くんは、広いLDKでいつも楽しそうに走っている。 撮影におじゃましたその日は、ダイニングの窓越しに満開の桜が見えて、とても気持ちのいい空間を感じることができた。