『10's house』ー犬と暮らす家
以前は空間社からお近くの目黒区にお住まいだったIさまご夫婦。お互いテレワークがメインとなり手狭になったことがきっかけで、より広いお住まいへ移り住むことに。せっかくなら愛犬と一緒にのびのび暮らせるような広い家がいい!そんな思いで物件を探し、出会った物件はルーフバルコニー付きの広い専有面積がある中古マンション。ご夫婦がお互いに気兼ねなく仕事ができるワークスペースを設けることと、愛犬が走り回れるような開放的なLDKを実現するため、HP事例を見て空間社へリノベーションをご依頼いただきました。
開放的なLDKと、それぞれのワークスペースを快適に。
間取りのご希望は、大きなLDKと大きな土間、そしてご夫婦それぞれ独立したワークスペースを作ること。LDKは、窓が多く採光が良い間取りを活かし、仕切りがあまりない広々とした空間にしたい(できれば対面キッチンとパントリーも作りたい…)ということ。そのためにまず既存の和室をなくし、ルーフバルコニーへすぐ出られる位置にキッチンを移動。奥にパントリーを併設させることで、2面バルコニーへのアクセスを最大限に活かす大胆な間取り変更を行いました。キッチンの天井は板張りにし、広く開放的になったLDKの中に変化を生み出しています。
お互いのワークスペースは、リモート会議もあるので距離を離して計画。奥さまは寝室内にデスクを設け、ご主人さまは土間玄関とつながる場所に有孔ボードを貼り、その壁面前に広いデスクを設置。音を遮断できるよう、それぞれのワークスペースには扉を付けました。
大きくした土間には3人分のキャンプギアをたっぷり収納できるスペースと、シュークローゼットを造作。寝室内には広いWICを設け、大容量の収納を確保しました。水回りは清掃性・機能性の良い設備をセレクト。洗面室は面積を広げ、モノトーンで色彩を抑えた清潔感のある空間に。壁面は、キッチン同様にヘリンボーン貼りのアクセントタイル仕上げにしています。
床材は愛犬の足に優しく配慮されたブラシ仕上げのオークフローリングを採用。少しザラッとした凹凸があるので滑りにくく、人が素足で過ごすのも気持ち良い。材の最終選定は、数あるサンプルを何枚も並べた中から愛犬(テンさん)がセレクトしたもの。廊下の一部にベビーゲートを利用した犬用ハウスを造作。上には可動棚を設置して、ドッグフードやケア用品を収納しています。「いつも一緒もいいけど、万が一の災害時を考え、独立したスペースに慣れるために」とご主人さまが犬用ハウス造作を希望した理由をお話しくださいました。
パントリーの一角には、コーヒー好きのご主人さまがDIYでコーヒーカウンターを造作。視覚的にも隠れるパントリーは、お酒や分別ゴミ箱、大きな鍋、乾物などをたっぷり収納できて大活躍しているそう。物件探しで最も重視した広いルーフバルコニーには、前オーナーより引き継いだガーデンファニチャーが。週末にはご友人を招待してホームパーティーも楽しまれているそうです。
オイルで仕上げたフローリングは、滑らなく歩行性が良い他に、補修が容易。床を汚してしまっても、お施主様ご自身で手直しできるところが良いそう。「犬ファースト」で計画したIさま邸は、白を基調としたシンプルな意匠で、木の暖かさと余白を感じる明るい空間に仕上がりました。
RENOVATION PLAN
DATA
施工主 |
横浜市I邸 |
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物件種別 |
中古マンション |
築年数 |
21年 |
施工面積 |
75.20㎡ |
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施工期間 |
2.5ヶ月 |
家族構成 |
夫婦+愛犬1匹 |
工事箇所 |
浴室を除く全面 |
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工事費 |
1280万円 |
物件番号 |
123 |