『Simple life』ースッキリと暮らす、心地いい暮らし
新築購入時から長年お住まいだったご自宅をリノベーションされたSさま。リノベーション雑誌リライフを見て当社を知ってくださり、工事のご依頼をいただきました。ご自宅でお仕事をするフリーランスデザイナーの奥さまたってのご要望は、目に映るものを少なく、雑念が鎮まる空間。また、気の流れが良く(風通しと光)、散らかってもすぐにリセットできる家。クリエティブ業のご職業柄、仕事に集中できる環境になるよう、収納には全て扉を付けスッキリとしたい。流行に左右されない白を基調としたシンプルで飽きのこない空間ながらも、ところどころ遊び心を取り入れたい、というものでした。
目に映るものを少なく、雑念が鎮まる書斎にしたい
現役のうちはONとOFFを切り替えられる快適な仕事部屋として使い、将来仕事をしなくなったとしても、書斎を孤立せず使える間取りを意識。当初のご要望ではキッチンの位置は特に変更しなくてよいというお話でしたが、書斎の位置をベストポジションに配置するべく、当社の設計担当からの提案でキッチンを移動して書斎に変更しました。室内窓をうまく取り入れたことで、程よい個室感でお仕事の集中モードとOFFモードを両立。リビングダイニングにいる家族の気配を感じつつ、室内窓の隣にはシルバー文鳥(すずちゃん)が視界に入ります。仕事用の書籍を日焼けから守るため、書斎の大きな本棚には扉を付け、1箇所に収めています。
キッチンにも書斎と同じ室内窓を設け、書斎と対になったデザインに。料理しながらも家族の気配をお互いに感じることができます。キッチンの奥には造作カウンターとパントリーを設けて、既存エレクターを再利用しました。
家の真ん中にはウォークスルークローゼットを配置して、ダイニング側の壁をR壁に。デザイン性だけでなく、リビングダイニング空間が広く感じられる視覚的効果も計りました。ウォークスルークローゼットの扉を開け放てば、家中の空気が循環します。以前からお持ちだった什器とエレクターを再利用し、什器サイズに合わせてクローゼット内の寸法を設計しました。洋室から、半畳タタミ敷きの和室に変更した主寝室と、息子さまのお部屋でも、以前のお住まいで愛用していたギャラリー収納を再利用。「今あるものをなるべく再利用したい」という奥さまの、モノに対する愛情と丁寧な暮らしへの想いを感じました。
また以前のお住まいで気になっていたのが洗濯機の置き場所について。リノベーション前はキッチン内にあった洗濯機置き場の行き先は「洗面所が雑多な印象にならないようにしたい」という奥さまのご要望により、洗濯機専用スペースを別途設けました。ウォークスルークローゼットからも、バルコニーに面する主寝室(和室)からもアクセスしやすい位置に設置し、家事効率も向上しました。
家族それぞれの居場所がありながらも、それぞれの気配を感じられる家になりました。お子さんが大学生になり「次の老後ステージを考えたこと」がリノベーションのきっかけと伺いましたが「これまで頑張ってきた自分へのご褒美としてのリノベーションでもありました」というお話しがとても印象的でした。
RENOVATION PLAN

DATA
施工主 |
渋谷区S邸 |
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物件種別 |
マンション(持ち家) |
築年数 |
24年 |
施工面積 |
73.71㎡ |
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施工期間 |
3ヶ月 |
家族構成 |
夫婦+子供1人+文鳥1羽 |
工事箇所 |
全面 |
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工事費 |
1450万円 |
物件番号 |
133 |