『margin』ーふたりで立てるキッチンと余白のある住まい
ご結婚を機に、新生活を迎える住まい作りをリノベーションで叶えたK様ご夫婦。お2人が希望されたのは「生活感が出ないスッキリとした空間、余白のある洗練された住まい」でした。収納量もしっかり確保しながら、家具や小物をゆったりと配置できる広々リビングを計画。木の質感が好きな旦那様と、一方でモルタルの無機質な雰囲気がお好みの奥様。空間のコンセプトは、ご夫婦の折衷案として「木とモルタルの融合」をキーワードに。旦那様がもともとコレクションされていたお気に入りの大きなソファや照明、これから揃えたいアイテムが馴染むよう、リビングダイニングは明るく優しいナチュラルテイストに仕上げました。
以前の住まいからあった木製のリビングドアはもともと雰囲気が良く、真鍮の取手に付け替えて既存利用することに。キッチンはモルタル天板でシャープに仕上げ、引出しの前板や壁の見込みを木調にする事で、ナチュラルなリビングダイニングに自然と溶け込むプランにしました。LDK空間に生活感を出さないよう、またディスプレイ出来る壁を余白として残すため、W.I.Cの位置も考慮して間取りを決定。L字型のリビングにすることで、お気に入りの家具や絵画を美しくレイアウト。W.I.Cの扉もオイル仕上げのナチュラルな雰囲気の木製ルーバードアを採用し、柔らかい印象になりました。
一緒に立っても余裕なキッチン
お2人の共通の趣味は、本格派カレー作り。豊富な調理器具をしっかり収められる大容量の収納と、料理好きのご夫婦それぞれが作業に集中できるよう、バックセットにも作業カウンターを設けました。作業スペースを斜めにずらしてレイアウトした事で、お互いスムーズに作業できます。キッチンの奥には調理家電収納兼パントリーと冷蔵庫スペースを。コンロ周りの壁は、白いタイルをヘリンボーン貼りにして優しい印象に仕上げました。固定のオープン棚を取り付け、よく使う調理器具や、手作りの「スパイスのオイル漬け」をディスプレイ収納しています。取材班は、このキッチンで作られたプロ級のカレーを振る舞っていただきました。付け合わせのインド料理の漬物「アチャール」も手作り。スパイスをのせたヨーグルトを添えらたプレートを堪能させていただきました。( 本当に美味しい!! ご馳走様でした!!)
水回りは使い易い導線変更と明るさ・清潔感を重視し、ミントグリーンのタイルがアクセントの爽やかな空間に。サニタリールームが広く感じられるよう、バスルームの扉はガラス戸を採用。トイレも腰高までミントグリーンのタイルを貼り、上部はセルフDIYで珪藻土仕上げとしました。全体的にスッキリとしていて生活感を感じない空間の中に、そっと飾られた小物やディスプレイ、余白とのバランスに洗練さを感じます。
RENOVATION PLAN
DATA
施工主 |
世田谷区K邸 |
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物件種別 |
中古マンション |
築年数 |
築45年 |
施工面積 |
78.67㎡ |
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施工期間 |
約2ヶ月 |
家族構成 |
夫婦 |
工事箇所 |
全面(洋室1部屋を除く) |
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工事費 |
1008万円 |
物件番号 |
109 |