『JELLY』 ― 見通しよく
経年の味を残しながら、閉鎖感を払拭
駅前の商店街を抜けた閑静な住宅街の入口にある中古マンションを購入し、リノベーションを計画した20代のA様ご夫婦。当時もうすぐ1歳になる女の子がいる3人家族。 大きな間取りの変更はないが、閉鎖的な感じのするキッチンまわりの壁を撤去し、隣接する和室を洋室に変えてLDKに取込むことで、広々とした見通しのいい空間が生まれた。 既存の使い込んだアメ色の室内ドアがとても味があったので、そのまま利用することにした。そんなドアに馴染むようなレトロな雰囲気の住まいにしたいというご要望から、床は昔の小学校の床のようなオーク材のパーケットフローリングをセレクト。
積極的な住まいづくりでイメージを現実に
エメラルドグリーンとオフホワイトの2種類のタイルで貼り分けしたキッチンと、ミントグリーンの黒板塗装されたリビング壁面の組合せは最後まで悩み抜いたカラーリング。パーケットフローリングの優しいオーク色とも良くマッチしている。キッチンのカップボード・カウンターデスク・洗面台・玄関収納は、家族のライフスタイルに合わせてオーダーで製作した。
室内のしっくい・珪藻土・塗装壁はすべてDIY施工し、自分たちの住まいづくりに積極的に参加した。また、絵画を飾る額を利用した洗面台のミラーや、家具の取っ手やツマミは、施主自らがひとつひとつ探してきたもの。大好きなモノに囲まれ、かつて和室だったリビング横の6畳間を防音室へ改変。趣味の部屋も手に入れて、自分らしい暮らしを実現した。
DATA
施工主 |
杉並区A邸 |
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物件種別 |
中古マンション |
築年数 |
25年 |
施工面積 |
90.44㎡ |
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施工期間 |
2.0ヶ月 |
家族構成 |
夫婦+子供一人 |
工事箇所 |
全面 |
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工事費 |
680万円 |
物件番号 |
36 |