『Avenue』 ― 家族に優しい家
「壁式構造」でも、広いリビング・ダイニングを実現
緑豊かで穏やかな情景に、ほっと心が和む郊外のニュータウン。Tさまご夫婦は、その一角にある団地の最上階の部屋を購入されました。当初、奥様には新築のご希望もあったそうですが、オリジナルの間取りや仕様で自分たち好みの住空間をつくり上げることに憧れを持っていたご主人の強いご意向で、リノベーションを決心したそうです。
ご夫婦の一番のご要望は、広いリビング・ダイニングが欲しい、ということ。しかし、この物件は「壁式構造」だったので、取り壊せない壁が多いという課題がありました。そこで、既存の和室とLDを繋げ、なるべく広く使えるようにLDには収納を設けないという間取りをプランニング。LD以外の場所で、構造壁に沿って効果的にウォークインクローゼットやパントリーを配置したことで十分な収納力を備え、課題をクリアしました。
最上階のメリットを活かして各部屋の天井高をできるだけ上げたこと、リビングドアの位置を変更したことも相まって、開放感のあるLDとなりました。
やさしい内装
Tさま邸のもう一つの特長になっているのが、いっさい段差のないフラットな床です。玄関から廊下にかけてはタイルを貼り、リビングには「浮造り」のフローリングが配されています。実はこれ、愛犬のこむぎちゃんが安心して家の中を走り回れるように、滑りにくい素材を厳選した、愛情たっぷりの仕様なんです。
その他にも、モルタル天板のキッチンや、白塗装で仕上げたむき出しの排気ダクト管、観葉植物を置くインナーテラスなどなど、随所にTさまらしさが表現された住まいが完成しました。室内ドアや寝室壁の塗装は、TさまによるDIY。プロ顔負けに仕上げられています。
お引越し後、撮影にお邪魔すると、元気いっぱいに走り回るこむぎちゃんと、Tさまご夫婦がにこやかに出迎えてくれました。自然光がたっぷり差し込む天井の高いLDは、ご夫婦の自慢のスペースなのだそう。カラーを取り入れた構造壁のアクセントウォールも、リビングとダイニングをゆるく区切るちょうどいい役割を果たしています。自分たちで作り上げた愛着ある住まいでの暮らしが、これからもっともっと楽しくなりますように。
RENOVATION PLAN
DATA
施工主 |
多摩市T邸 |
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物件種別 |
中古団地リノベーション |
築年数 |
33年 |
施工面積 |
81.59㎡ |
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施工期間 |
2.0ヶ月 |
家族構成 |
夫婦+犬一匹 |
工事箇所 |
全面 |
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工事費 |
830万円 |
物件番号 |
84 |