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【スタッフblog】世田谷区マンションリノベ~その2~
こんにちは、あそうです。
前回書かせて頂いたblog世田谷区マンションリノベ~その1~から、だーいぶ時が経ってしまったT様邸ですが、無事お引渡しも済み、お施主様からも快適に暮らしているとお聞きしています。
人が住んでこその‘住まい’であり、それを想像しながら常にプランニングをしているわけですから、何より嬉しいお言葉ですよね。T様、ありがとうございます!
さて、前回のblogでも工事中の様子を書かせて頂いたので、引き続き工事中のひとコマを紹介させてください。
こちら90×25㎜の厚みに製材してもらったウォールナットの無垢材です。
落ち着きのある深い茶色とツヤのある木肌が特徴的なウォールナットは、チークやマホガニーと並ぶ高級木材のひとつで、硬く耐久性に優れ、家具や建材の他にも高級車のダッシュボードやミラノ大聖堂(!)などの歴史的な建築物にも使われる樹種です。
ところどころに溝が掘ってあるのは、この後これらを組み立てる為の加工です。
はーい、まず1本目~!
続いて2本目、3本目~!
…曲がってないよね?…真っすぐ立ってるよね?…等間隔だよね~~?!
レーザーで水平垂直をみながら、正確にウォールナット材を並べて立てていきます。
縦方向にウォールナットを並べ終わったら、いよいよ本日一番の見せ場!!(と、勝手に興奮。)
予め加工した溝同士を組み合わせるように、横方向にウォールナット材を一本はめ込みます。
これは「相欠き継ぎ」といって木材の継手の一種で、互いに半分ずつ欠きとった木材を組み合わせ、釘を使わずに固定する技法です。(厳密に言えば今回はデザイン上、縦方向と横方向のウォールナット材の欠いている寸法(溝のサイズ)が同じでは無いのですが)
カンカンと職人さんが、あて木をしながらはめていきます。気持ちいい~
その昔(え、、何年前?)、学生時代の構造力学という授業で、私もこの「継ぎ手仕口」をノミなど使いながら作ったことがあるのですが、それはもう緊張感のある作業です。欠きが足りなければハマらないし、一発間違えたらブカブカ(笑)。学生とプロの職人さんを比べるな!という話ではありますが(道具も違いますしね。)それでも工場での正確な加工があるからこそ、こうして現場でぴったり合うわけです。
↑そんなわけで完成したのが、こちら。(この後クリアオイルを塗りました。)
リビングダイニングの中で、空間をゆる~く仕切る‘ルーバー間仕切り’です。
今回のリノベーションでは元々あったLDKに隣接する1室を無くしました。そのことで広いLDK空間になり解放感は得られるのですが、一方で‘背面の無い落ち着かなさ’みたいなものを図面上で感じ取ったT様。そこで設計打合せの後半でこの間仕切り案が生まれました。
お引越しされてからは、このルーバーを背にソファを置いていらっしゃいます。また、リビングの一角に布団を敷くこともあるので、その際にもゆるく境界線をつくる効果を担っています。
T様のお住まいには、また改めて撮影へ伺わせて頂く予定なので、家具が加わったT様邸もお楽しみに♪
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