『Rabbit』 ― キッチンをセンターに
じっくりこもれるセミオープンキッチン
木漏れ陽が気持ち良い築38年のマンションを購入されたK様。間取りは大きく変えずに、キッチンが部屋の中心となるようにリノベーションした。サイドベッドルームをリビングに続くファミリースペースにしたことで、リビングにゆとりの空間が生まれた。 カフェをイメージしたキッチンはじっくりこもって料理をしたいという奥様の希望でセミオープンのスタイルに。レイアウトはコの字型とし、内部の収納はオープン棚で何がどこにあるのかを明確にし、家電や食器は作業が効率的になるように配置した。アンティークのキャビネットとバランスをとってランダムな羽目板で味わいのある作業カウンターを造作し、エイジング塗装の味わいのある壁が家の顔となった。
変型でもムダのない空間使い
リビングドアは濃いブルーと花柄のガラス、アンティークのにぎり玉で来客者を迎える。塗り壁やあたたかみのあるモザイクタイルとの相性も良い。洗面台も同じテイストで昔懐かしいタイル張りの洗面器とした。
変形の間取りは使い方によっては無駄な空間を作り出しがちだが、ダイニングの奥の三角形部分も上手く飾り、奥行き感を出す使い方をされているのはお見事。工事中に無事出産されて家族が増え、お嬢様の成長とともにこの家がどのように変化していくのかますます楽しみである。
DATA
施工主 |
世田谷区K邸 |
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物件種別 |
中古マンション |
築年数 |
38年 |
施工面積 |
79.00㎡ |
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施工期間 |
1.5ヶ月 |
家族構成 |
夫婦+子供一人 |
工事箇所 |
全面 |
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工事費 |
885万円 |
物件番号 |
34 |