5.家具のようなキッチン

“キッチンらしさ”を主張するより、インテリアの一部として空間に馴染む家具のようなデザインです。

ステンレスキッチン上部に備わるタモ集成材のオープン棚は、すぐに取って使えるスパイスラック。アイアンの棚受けやハンガーパイプは空間社のオリジナル品です

木目のキャビネット、ステンレスキッチン、フローリングや板張りの天井など、それぞれの素材の良さが引き立つようにバランスさせています。

6.モルタルとモザイクタイルで飾る

II型キッチンは、ダイニング側に深いニッチを設けたカウンターを造作。雑誌やインテリア小物を飾れるスペースになっています。

室内のフェミニンなイメージに合わせて、壁はピンクのエッグシェル塗装と賑やかな配色のコラベルタイルを組み合わせました。ステンレスの壁付け収納もよく映えています。

シンク側の天板に防水塗装を施したタモ集成材、コンロ側にステンレスを用いてメリハリを演出。IKEA製のキャビネットにオリジナルのアイアン取手を組み合わせました。

7.森のキッチン

森のなかに佇む別荘に相応しいイメージで、キッチンもチークの板張りで仕上げました。張り出した天板はダイニングカウンターとしても機能します。

ステンレスシンクは、溶接により天板との継ぎ目をなくし一体化。ハイチェアでカウンターに座れば、目の前に富士の大自然ビューが広がります。

面材は爽やかなスカイブルー。窓から覗くグリーンを背景に、射し込む木漏れ日が一層表情を豊かにしています。

8.家族の集うキッチン

家族が集うゆったりとしたリビングとするため、キッチンは壁付けに。作業性を損なわないよう、壁一面に配置しています。

開口部が多く、キッチンにも二面の採光が明るい陽射しを取り込んでいます。キッチン収納はIKEA「HARLIG」のステンレス巻き込み仕様で、取手は純正品の「LANSA」を選択。

イメージは「男前なキッチン」。スタイリッシュなステンレスを、白い目地を入れた黒タイルの壁が引き立てます。コンロはL字に折れた部分に設置し、移動距離を短縮。

9.モルタルLOVE

キッチン天板には水や汚れに強いモルタル調左官材「モールテックス」を使用。古材足場板の収納扉も相まって、どこか懐かしいイメージに仕上がっています。

写真左手がキッチン。壁式構造の住戸だったため、取り払えない壁はグレーの塗装でデザインの一部として取り入れています。

アール開口のパントリーも完備。床にはデザインと清掃性を両立するデザインタイル、丸鹿セラミックス製「ヒストリック　ダークグレー」を採用しています。

10.狭くても広々!

寝室・LD・キッチンそれぞれの面積を損なわないよう、ダイニングテーブルを兼ねる広い天板のアイランドキッチンをデザインしました。

アイランド側の天板は、10cm角の純白のタイルが印象的。その周囲を木目の美しいオーク無垢材で縁取り、アンティークワックスで色調を整えました。

II型にしたことで、壁付けのキャビネットに十分な収納容量を確保。扉はIKEA純正品にエッグシェル塗装を施し、ギャロップ製の取手「バー・プル」を取り付けています。