『ORIBE』 ― 家族の成長と共に、住み慣れた家も成長。
新築購入時より長くお住まいだったご自宅を、今の暮らしに合わせてリノベーションされたH様邸。旧家白洲邸に憧れて、古き良き日本家屋の雰囲気を、マンションで実現しました。以前の間取りは、12.5畳程度のリビングダイニングでしたが、隣の和室と廊下の壁を取り払い、広々としたLDKへ。もともとお持ちだった和家具や奥様が探されたこだわりのアンティークドアが馴染む、ゆったりとした和モダンの空間へ生まれ変わりました。独立していたキッチンはパントリーへ変更し、現在は冷蔵庫や調理家電が収まっています。青海波をモチーフにデザインしたクラフトタイル(名古屋モザイク/いちょう)をアクセントに、広い作業台と収納を伴ったアイランドキッチンを造作しました。キッチンの本体はIKEAの上位モデル採用し、アイランドにするために側板を引出しの前板と同じモチーフの側板を造作しています。
スパをイメージしたくつろぎ空間
広くなったLDKには、H様念願の掘りごたつを備え付け、天井には付梁と網代天井の風合いを持つ和紙の壁紙を施しました。掘りごたつは家族団欒スペースでありながら、主に息子さんの勉強スペースなのだとか。壁面には書籍とオーディオ機器を収められる棚を造作し、TVをゆったり見たいご主人様のために、大型TVを壁掛け設置しました。また以前廊下の物入れだった箇所にワインセラースペースを設け、上部に吊り戸棚を造作しました。
LDKに次いで、H様がリノベーションで最も重視されていたのが、洗面室でした。家族それぞれがゆっくり身支度できるように、洗面台は二つ。一つは実用的なタイプと、もう一つは奥様好みの磁器製洗面ボウルを採用。壁面には奥様が好きな織部焼のタイルを、床にはサイザルを貼り、スパのような洗面室にしました。浴室はもともとキッチンがあったスペースへ移設し、洗面室の面積を広げています。
主寝室はウォークインクローゼットを使い易く作り直し、ご夫婦各々のスペースを確保して、両側から使用できるオープン棚を造作しました。読書がお好きなご夫婦なので、読書灯の設置をご提案いたしました。それぞれの部屋で個性的な壁紙を貼り「良いな!と思ったものを全部使いたくて」と奥様は話します。織部焼の食器が大好きな奥様らしく、スイッチプレートも織部焼のもの選択。高校生の息子さんのお部屋は、ご自分でお好きな壁紙を選んだそうです。
ご家族の成長に合わせ、現在暮らしにフィットした間取りへリノベーションできるのは、これまで住んできたマイホームだからこそ。お子様も大きく成長し、大人の時間とゆとりを感じる素敵なお住まいとなりました。
DATA
施工主 |
江東区H邸 |
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物件種別 |
マンション |
築年数 |
21年 |
施工面積 |
77.30㎡ |
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施工期間 |
約2ヶ月 |
家族構成 |
夫婦+ 子供一人 |
工事箇所 |
全面 |
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工事費 |
1,530万円 |
物件番号 |
106 |