『Tilia』 ― 素材感を整える
低予算でも、しっかりリノベ
リノベーションを前提に、使いやすい間取りのある程度リフォームがされた物件を購入されたM様。ツルツルした新建材の素材感では心地よさを感じられず、あたたかみのある素材を希望されていた。キッチン、トイレ、洗面室なども既存のものを利用し、表面的な内装材を変える計画となった。
キッチンは既存の設備を活かし扉材とハンドルを変えるだけで、全く異なる表情に変わった。そしてカウンターを造作し、収納スペースを充実させた。あたたかみのある無垢のフローリングとLDKと主寝室は壁を全て珪藻土塗り仕上げに。玄関の扉もキッチンと同じく既存を活かしシナの板に交換、トイレや洗面室は無表情だったクロスをテキスタイル風のクロスに変えることで、あたたかみが加わった。
品よく空間に合う素材を
こだわったのは素材感を整えること。ミニマルだが、家具が映える品のいいものを使うこと。扉材につかったシナの板も、木目が主張しないものを丁寧に選んだ。コンパクトな空間では広い面積をしめるダイニングテーブルを空間に合わせてオーダーで作り、家具が入った時にも調和のとれるものを内装と同時に計画した。また、素材を整えることでトータルのコストを抑えることにもつながった。
DATA
施工主 |
川崎市M邸 |
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施工地域 |
神奈川県川崎市 |
物件種別 |
中古マンション |
築年数 |
15年 |
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施工面積 |
48.32㎡ |
施工期間 |
1.0ヶ月 |
家族構成 |
シングル |
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工事箇所 |
全面(仕上変更・造作) |
物件番号 |
66 |