『CAT ONLY』 ― ネコもヒトも快適に
始まりは、ひょんなことから
たまたまFaceBookに掲載された事例を見て、リノベーションに興味を持ったY様ご夫婦は、リノベーション雑誌リライフで空間社を知り、資料請求でお問い合わせを頂いた。何件ものリノベーション会社へ足を運び「この人達と一緒に家を作りたいと思わせる人柄」が決め手となり、依頼先を空間社に決めたという。ご夫婦はライフプランニングで物件購入予算を決め、同行内覧でスタッフと一緒に物件探しを行った。当初はご夫婦が通勤する都心部の物件も視野に入れていたが、奥様のご実家も程良い距離でいて、専有面積が広く、閑静な住環境と築浅好条件のこの物件を購入した。
ネコの動線を考える
ご夫婦の目に止まったリノベーション事例は、江東区S邸マンションリノベーション。「この家が欲しい!」と参考にしたキープランは、大きなW.I.Cや玄関を土間にすること、キッチンのバックセットにデスクとして使用できるノートPCスペースを設けること。更にネコと暮らすご夫婦ならではのこだわりポイントは、ネコの生活導線にキャットスルーを設けることだ。奥様が雑誌の切り抜きイメージを収集して作ったスクラップBOOKには、好みの雰囲気や素材・使用したい照明や室内小窓・収納の使い勝手に対する希望など細かに記されており、それらを元にプランを計画した。
かっこよく、使いやすく
キッチンの天板はステンレスバイブレーション仕上のオーダーで制作し、下台の扉やキャビネットはIKEA製の商品を使用、扉の前板にステンレス巻き込み加工をしている。腰壁は羽目板に黒塗装の仕上とし、旅先で集めたものや限定ボトルのビール瓶コレクションを飾る棚板を設置した。バックセットの造作カウンターや、パントリーと調理家電収納を兼用したカップボードは、天板にタモ集成材、キャビネット部分はIKEA製の商品を使用している。調理したものをちょい置きできる引き出し式の棚や、カウンターデスクはノートPC収納部を開閉できるよう、いずれも使い勝手にこだわり設計している。LDKの窓には、ご夫婦のハイセンスなウィンドウトリートメントに彩られ、本事例が完成した。
布団派のご夫婦は、リビングに隣接した和室に明かり取りとして念願の室内小窓を設けた。押し入れの引き戸は、W.I.Cにつながる扉部分に引き込めるため、全開にして布団を出し入れが可能。広いW.I.Cの中も、IKEA製の商品を使用して機能的な収納を設け「出し入れがしやすく、片付けることが苦じゃなくなりました!意識しなくても自然と片付きます!」と話す。
ネコちゃんの生活導線にはキャットスルーを作り、土間玄関のアーチ型開口と意匠を統一した。土間と洋室の間にも小窓を設け、家全体につながりを持たせている(主にネコちゃんの遊び場となっている)。土間のベンチは座面を上げると中には収納スペースがあり、主に季節家電を収納しているという。「ここもお気に入りの空間です!」と笑顔でご夫婦は話す。 普段は人見知りだというネコちゃん(シーちゃん)も、撮影に沢山協力して頂き、モデル並みのポージングを魅せてくれた。
DATA
施工主 |
三鷹市Y邸 |
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施工地域 |
三鷹市 |
物件種別 |
中古マンション |
築年数 |
7年 |
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施工面積 |
84.25㎡ |
施工期間 |
2.0ヶ月 |
家族構成 |
夫婦+ネコ一匹 |
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工事箇所 |
全面(バスルームを除く) |
工事費 |
1,050万円 |
物件番号 |
64 |
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