『鶴見 BASE』 ― 非日常を日常の一コマに
マンションの一室をまるごと"趣味部屋"に
「学生時代からの夢が、ようやく叶ったよ」と話すK さまは、スニーカーやジーンズの図鑑監修を手がけるほど筋金入りのコレクター。「いつかは趣味に思い切り没頭できる部屋を」という思いを長らく胸に抱いて来ましたが、居住中のマンション内にある、ご親族が事務所として使用していた部屋が空いたことで、積年の夢を実現させるチャンスが巡ってきました。
最大のご要望は「飾れる靴棚、ミニマムで必要十分な水回り、電子ピアノなど楽器類とホームシアター設置など」でした。「多くの予算を割くことはできないし、限られた空間の中で、シューズやジーンズのコレクションを飾ったり、バンド仲間と演奏を楽しんだり、大画面で映画を楽しめる夢の城を実現させたかった」とお話されていました。
リノベーションで叶えた“男の秘密基地”
扉を開けると、まず眼に入るのはアイアンフレームで造作したオープンな靴棚。限りある空間にコレクションを最大限飾れるようにスニーカーのサイズを計算し造作したものです。もう一つ象徴的なのが、勝手口まで一直線につながる広い土間。これは、シンクでスニーカーの手入れをする際にも、水はねを気にすること無く没頭できるように考えたものです。
さらに、大好きなバンドの映像を好きなだけ堪能できるホームシアターを設置しました。スクリーン、プロジェクター、オーディオは支給品をスマートに設置。機器本体は見えない収納内に。内装はブリックタイルが象徴するアメリカンカジュアルな雰囲気にして、コレクションにふさわしいイメージとしました。マンションの1階で道路に面するシャッター付きの開口部には、新たに壁を設けてブリックタイルを貼り、アンティーク扉を設置しました。完成後、この部屋はご友人やご家族の訪問が絶えないそうです。
RENOVATION PLAN

DATA
施工主 |
横浜市K邸 |
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物件種別 |
中古マンション |
築年数 |
27年 |
施工面積 |
27㎡ |
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施工期間 |
1.5ヵ月 |
家族構成 |
(夫婦+子供三人) |
工事箇所 |
全面 |
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工事費 |
330万円 |
物件番号 |
99 |