トイレの神様 | 東京のリノベーション会社・空間社のマガジン

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トイレの神様

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最近もっぱら落語にハマっている広報・ナカヤマです。
一席、お付き合いのほど願っておきます。

大体毎年、正月は実家の福岡で過ごしておりまして、今年も初詣に神社へ行きましたところ、僕がおみくじを引く横で上品なマダムが巫女さんに「トイレの神様はあるかしら?」と。
はて、トイレの神様というと数年前に流行った曲くらいの認識しかありませんで、見てみますと御札が出てまいりました。

あとから調べますとこれは、「不浄除け」と言うそうで、トイレに張っておくことで金運が上がる、ということらしいです。元はといえば仏教や風水の習わしで、神仏を招き入れるためにもトイレを綺麗に保っておくことは大切なんだそうですね。

ということで、今回は用を足す”だけじゃない”、デザインや使い勝手にこだわったトイレをご紹介します。

あえて黒×白目地タイル


水周りに採用されることの多い白のサブウェイタイル(関連記事)ですが、こちらのトイレでは、壁と天井に黒バージョンを採用。目地を白にすることで、馬貼りのパターンが空間に浮き立っています。日常の一コマに特別感が加わりそうです。

既存住宅の場合、トイレの床によく使用されているのは塩ビ製のクッションフロアやPタイルですが、リノベでは大判のタイルが人気です。少々冷えっとしますが、耐水性、清掃性に優れていて、消臭・抗菌効果のあるセラミックタイルも商品化されています。

アートなトイレ


スペシャルな空間としては、こちらのトイレのこだわり感もすごい。ともすればクロスを張って終了な壁も、モールディングした上にツヤ消しのチャコールグレーで塗装すれば、このような印象の強い装飾性を持たせることができます。床にもロイヤルストーン・ダイヤという商業空間に使われる装飾性の高いタイルを組み合わせて、星型の目地模様を描いています。

ゆとりのトイレ


トイレにお花を飾っている家って、素敵です。もしスペースに余裕が有るのなら、このトイレのように水洗・収納・カウンター一体の造作をしてみるのはどうでしょう。掃除用具やトイレットペーパーを仕舞っておくために、棚や収納はトイレに必須の機能。サイドに設置すると視覚的に圧迫感を与えないだけでなく、好きなものを飾っておくのにとても役立ちます。壁面は好きな色配分が選べる、華やかなコラベルタイル。洗面ボウルの下に伸びる黄銅色のパイプも光っています。

アクセントクロスで華やかに


こちらのトイレの壁は、花柄のアクセントクロス+グレー塗装という組み合わせ。雲形のユニークなデザインとモルタル素材が特徴的なトイレットペーパーホルダーは、フランス人デザイナー、Bertrand Jayrによる「Cloud Concrete Toilet Paper Holder」という製品です。LDKに柄物のクロスを使うのはちょっと勇気が必要ですが、小空間のトイレは思い切って好きなデザインを取り入れやすい場所でもあります。

ちょっと見づらいですが、フローリングのように見える床は、細かい色変化や木肌の質感まで再現したビニルタイルを採用しています。

思い切ったカラーで


思い切って繋がりでもう一例。洗面とセットで薄紫一色に塗装したトイレです。お施主様によるDIY塗装で、寝室の壁にも同じ色を使用しています。トイレを英語でrestroomとも呼びますが、リラックスしたい空間で淡い紫色の採用例は意外とあります。

ザ・モザイクタイル


単色の塗装に対してこちらは、壁一面にモザイクタイルをランダムに散りばめた例。位置の秩序と色の無秩序が織りなす味わい深さのファンは多いのではないでしょうか。床にはオーク無垢材を貼り、水の染み込みにくい塗装で仕上げています。ちなみにモザイクという装飾手法は古く、4600年前の古代メソポタミア文明まで遡るのだとか。

オールド・アメリカン


米軍ハウスのような、どこか懐かしく、でも飽きのこないデザインをコンセプトにした事例。近年はタンクレスタイプも進んで便器のデザインもスタイリッシュなものがたくさんラインナップされていますが、ここではあえて超ベーシックな便器らしい便器を選択。洗面もこれまた懐かしい形の洗面ボウルに水洗の組み合わせ。キラッとしたパイプをあえて露出させるのも、アメリカンスタイルです。

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