心を灯す、素敵な電球コレクション ~2016 Winter~ | 東京のリノベーション会社・空間社のマガジン

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心を灯す、素敵な電球コレクション ~2016 Winter~

いよいよ冬本番ですね。南国系のナカヤマは冬がめっぽう苦手です。
聞く所によれば北欧では、長い冬、いかに屋内で快適に過ごすか、
ということで家具や照明・インテリアの文化が洗練されたのだそうです。

ということで、今日はあったか~い明かりを灯す、エジソン電球を特集。
ナカヤマ個人の電球コレクションから、厳選6モデルを使用レビューとともにご紹介します。

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1.Asahi Lamp エジソンランプ
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※調光器とカメラ設定で明るさを調整しているため、写真の明るさは実際とは異なります

実勢価格:920円前後
●口金:E26 ●定格電圧/消費電力:110V/40W●寸法:W60φ×H130mm●明るさ:100lm

電球の老舗、旭光電機工業の製品。エジソンが1879年に電球を発明し、
以後9年間作り続けた初期のエジソン電球をモデルとしています。
形状だけでなくフィラメントにもこだわっていて、一般的な白熱電球に
使われるタングステンではなく、しっかりカーボンを素材にしています。

ただしその分発光効率は低めで、明るさはろうそく程度。
使い方としても、ちょっと特別なディナーでのテーブルの明かりや、
部屋を暗くして映画を観る際の補助光などが適しています。
消費電力の割に暗い、ということは、赤外線など不可視光を多く
発しているということ。実際にこの電球を灯すと、ほんのりと
赤外線ヒーターのような暖かさが感じられます。

2.Edison Bulb ”Signature” (L) 40W
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実勢価格:800円前後
●口金:E26 ●定格電圧/消費電力:-/40W(60Wもあり)●寸法:W63φ×H142mm●明るさ:-

インテリアショップなどでよく売られている輸入製品。
製造元メーカーがはっきりしないためスペックは判然としませんが、
最大の特徴はフィラメントにあると言えます。素材はカーボンと比べて
耐久性と効率に優れるタングステンで、大きな円筒形ステム(フィラメントを支える部品)に
つづら折りに固定されています。そのため室内を照らした際にクリア球ほど固くなく、
ホワイト電球(シリカ球)ほどソフトでない独特な影を生み出します。

エジソン電球としては最も入手しやすく、40Wのほか60Wもラインナップ。
複数使いなら、なんとか日常の照明として使えそうな明るさです。

3.浅田電球製作所 エジソン炭素電球(綿フィラメント)

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実売価格:¥3,000
●口金:E26 ●定格電圧/消費電力:100V/40W ●寸法:W-φ×H-mm ●明るさ:-

世界で最も、エジソンの作ったオリジナルに忠実なモデル(断言)。
大正12年に創業した浅田電球製作所の二代目、職人歴60年の浅田精造さんによる
完全なるハンドメイド品です。エジソン電球の復元にあたり、
浅田さんは全国各地から竹を収集してひとつひとつ手作業で
0.3mm径に均一に削り、釜で焼いてフィラメント化。

数年かけてたどり着いた最も優れた竹が、エジソンが採用したものと
同様の京都八幡に生えている真竹だったというから驚きです。
エジソン生誕100週年を迎える1997年に復元に成功し、以来、
浅田さんの電球は「エジソンの電球」として、各地の博物館に納入されています。

少数生産の竹モデルは2万円ほどで、写真は竹ではなく、
綿のフィラメントを使用した低価格モデルです。
「この形状を再現できる手吹きガラス職人がいなくなったため、
いつまで生産できるか不明」と仰っていたので、購入については要問い合わせです。
アサヒランプよりもやや暗い程度なので実用にはあまり向きませんが、
唯一無二の価値ある電球です。

浅田電球製作所
住所:東京都品川区南品川6-6-4エジソンハウス1F
電話:03-3471-2257

(つづく)

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